2024年11月27日、東松島市に市内初の道の駅がオープンします。
石巻方面から来ると三陸自動車道の無料区間終了直前にあり、三陸道を降りることなく直接アクセスできるようになっています。
仙台方面から来ると、無料区間に入った後最初のインターチェンジ付近にあるのですが、下り方面からは直接入れません。その代わり矢本インターで降りて来れば5分とかからず道の駅にアクセスできます。
三陸道に直結する道の駅はここが初で(三滝堂さんもほとんど直結ですが、形式上は三陸道を降りてアクセスする道の駅なのです)、特に直結している上り方向で、無料区間で降りて仙台方面に向かう方にとっては道の駅前も道の駅の後もしばらく休憩できるスペースがないので、とても便利な場所です。
その道の駅にオープン前に潜入できたので、リポートしたいと思います。
道の駅の建物は二階建てで、ちょっとした高台に建っているので東松島市内のいろいろなところから見えます。ブルーインパルスの本拠地、航空自衛隊の松島基地からも建物がよく見えます。
外観は白を基調に、ブルーインパルスをイメージした装飾が随所に施されていて、ブルーインパルス好きにはたまらない作りです。
松島基地からよく見えるという事は、道の駅からはブルーインパルスの訓練飛行がとてもよく見えます。見えるというより、練習中は道の駅の真上をブルーインパルスが飛んで行きます。
スタークロスやキューピッド、6機で円を描くサクラなど、空に大きく絵を描く演目では、基地の近くよりもむしろ道の駅からの方がよく見えます。
道の駅に立ち寄るときは、松島基地の基地上空訓練予定表をチェックしておいて、練習時間に合わせて来ると良いかも知れません。
平日は13時30分からの練習が多いので、二階食堂のテラス席で昼休憩を取りながらブルーインパルスを眺めるのもおすすめです。
1階は農産物を買える産直コーナーと加工品コーナー、お店の真ん中には海産物の冷凍ショーケースが並んでいます。
一般道側の正面入り口から入ってまず目に飛び込んでくるのは、地域の道の駅らしい産地直売所のコーナーです。
11月末に近い時期でも色とりどりの果物や野菜が並んでいます。ここは農家さんが直接持ち込んで野菜を置いていることもあり、お値段もかなりお得感があります。
私が潜入した日は特に小松菜と、一抱えもあるような白菜(4人家族だったら半月は持ちそうな大きさ)、それにシャインマスカットがかなりお手軽な金額でおいてありました。
他には手のひらくらいある巨大しいたけ、いろいろな色のカラフルにんじん、矢本名産のネギなど、この地域らしい産品がたくさん並んでいました。
これから寒くなるとちょっと品揃えは減るかも知れませんが、地域の人にとっては普段の買い物にも便利なお店になりそうです。
農産品の他には海産物や加工品のコーナーも充実しており、道の駅東松島でしか買えないものもたくさんあります。こちらはどちらかというとお土産の性格が強そうですが、地域の名店の一押し商品がたくさん集まっているので、いろいろな所を回らなくても東松島、石巻、さらにはちょっと足を伸ばして登米くらいまでの産品を見られるのはとても便利です。
変わり種だと、青い色をした「たれどれブルー」なんてのもあります。青い食品というと味より見た目重視の品が多いですが、このタレはしっかり鰹のだしで作った味もおいしいタレなので、是非一度試してみることをおすすめします。
旅の途中で立ち寄った方だけでなく、地域の方にとってもちょっとしたおもてなしの品を用意する時などはここに来ればだいたい手に入りそうなくらい、充実した品揃えが魅力ですね。
お土産と言えばブルーインパルスも1コーナーが設けられており、いろいろなブルーインパルスグッズをまとめて見られます。
どれもこれも目移りするものばかりなのですが、悩ましいのは1番機から6番機まで数字が別に用意されているグッズの数々。タオル、かばんと種類があるので、全部コンプリートしようと思ったらお財布に優しくないかも知れません。。
とは言えこれは常設のコーナーなので、じっくり時間をかけて何度も来店し、ブルーインパルスグッズのコンプリートを目指すのも楽しそうですね。
●二階食堂コーナー
2階の食堂は気軽に楽しめる麺類を中心に、どんぶりや地元産の牡蠣を使った牡蠣フライなどが選べます。
中でもおすすめのメニューは、海苔ラーメンと味噌カツ丼です。
海苔ラーメンは東松島で採れる皇室献上の海苔を贅沢にまるごと1枚トッピングするだけでなく、麺そのものにも海苔を練り込んだ逸品で、さらに牡蠣まで載っている贅沢なラーメンです。塩味のさっぱりラーメンですがうまみは濃厚で、これ一杯でかなり満足できます。
味噌カツは名産の東松島長寿味噌を使った味噌味のトンカツが載った丼で、甘すぎず、しっかり味噌の味を楽しめる品です。お肉もとても柔らかくて肉厚なため、これだけでもかなり満足度が高いのですが、お吸い物の代わりにしっかりお出汁の効いた小さなお蕎麦までつくので、おなかがすいているならこちらがおすすめです。
他にもブルーインパルス色のソフトクリーム、カフェインレスのクラフトコーラなど、このお店でしか楽しめない品がたくさんあります。
ブルーインパルスの基地を一望できる屋外テラス席もありますので、晴れた日には外で一息つくのも良さそうです。
●カフェ
三陸道側の駐車場に面したところには地域を代表するコーヒー店、珈琲工房いしかわのお店と、ずんだ餅を中心にいろいろな食べ物を楽しめるZUNDA ZUNDA STATIONが入っています。
珈琲工房いしかわはその名のとおりコーヒー専門店です。コーヒーの品揃えも豊富で、ドリンクとしては道の駅でしか提供していない東松島ブレンド、深煎りが好きな人向けのヨーロピアンブレンド、カフェオレ、アイスコーヒーなどから選べます。
その他にはコーヒーソフトクリームもおすすめです。一般的なコーヒーソフトクリームはコーヒー液で作るために、コーヒーの味をしっかり出そうとするとクリームが薄くなってしまうため、香料などで味を作っているものがほとんどです。
でもいしかわのコーヒーソフトクリームは焙煎したてのコーヒー豆をパウダー状になるまで細かく砕いてソフトクリームに混ぜているため、しっかりとしたコーヒーの味とミルクの濃厚な味を両方味わえる贅沢な逸品です。ミルクも石巻の上品山の麓で作られる低温殺菌牛乳を使っているので、是非一度お試しください。
ZUNDA ZUNDA STATIONは仙台以外では初出店になるずんだスイーツのお店です。ずんだ餅はもちろん、ずんだを使ったおまんじゅう、ずんだあんのあんパン、さらには暖かいカレーパンなどを楽しめるお店です。
ずんだは豆本来の風味や食感を楽しめるよう、あえて粗く挽くことでこのお店独特の食感を作り出しています。
これからの季節にはオリジナルのずんだ餡を使った温かいずんだまんじゅうがお勧めです。
また、道の駅店のために開発したずんだソフトクリームもお勧めです。クリームにずんだが練り込んであるのは持ちろん、さらにずんだのトッピングも載せてくれます。
食堂、珈琲工房いしかわ、ZUNDA ZUNDA STATIONと三種類のソフトクリームがあるので、食べ比べてみるのも楽しそうですね。
●道の駅隣の観光案内棟
道の駅の東側には地域の観光案内棟があります。東松島市だけでなく、付近の市町の案内パンフレットが置いてあり、コンシェルジュも常駐しているため、地域の観光についていろいろな情報を手に入れられます。
また、キッズスペースも用意されており、車の中でぐずってしまったお子さんを遊びながら休ませられるようになっています。おむつの自動販売機もあるので、万が一おむつを忘れてもここで購入して広いトイレで交換ができます。
東松島市には赤ちゃん連れでゆっくりできる場所があまりないので、旅の途中で立ち寄るだけでなく、地域のお母さんたちの憩いの場にもなるかも知れません。
その横にはブルーインパルスの飛行を体験できるVRコーナーがあります。
これ、特に宣伝されずひっそりとおいてあるのですが、ブルーインパルスファンなら絶対!に体験すべきコーナーです。
実際にブルーインパルスのコクピットにカメラを設置して撮影した画像を使った360度映像をVRゴーグルで体験できるようになっていて、バーチカルクライムロール、360度ターン、基地上空での背面飛行などの演技を飛行機のコクピットから見られるようになっています。
しかも360度映像なので、正面だけでなく横を飛ぶ僚機や、後ろを向けばフライト中のパイロットの顔、さらにその後ろのスモークの様子まで全部見られてしまいます。
椅子は動かないんですが、VR体験をしている時は横方向のGもかかっているような不思議な感覚があり、本当に楽しめます。
酔いやすい方にはおすすめできませんが、ここに来たら是非一度体験してみてください。
買い物をして、ゆっくり休んで、スイーツと美味しい飲み物を片手にブルーインパルスを眺めながらパソコンでちょっとしたお仕事、なんて使い方もできてしまうすごい道の駅です。
地元の方だけじゃなく、遠方からお越しの方も是非立ち寄られることをお勧めします!
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