前回は長渡(ふたわたし)の魅力をご紹介しましたが、今回は網地(あじ)島の中心から網地浜までをご案内いたします。
再び、ジョイフル網地島の高橋さんにお世話になり、まずは網地島中心部にある網地島公園へ。
ここには、ドッグランを作る予定だそうです(今年中建設予定)。網地島の隣に位置する田代島は猫の島として有名ですが、「網地島には猫ももちろんいますが、犬もいるんですよ。ですから、観光客の方々には、ぜひ犬も連れて遊びに来てほしいんです。」と語ってくれました。
(ちなみに、網地島ラインでは犬を乗せる場合は330円(片道)で、小型犬はケージに入れれば同乗できます。大型犬は荷室につないで乗船することができます。)
車で網地浜方面に少し行くと、島の真ん中位に突然赤い服をまとったお地蔵さまがおりました。
その脇には、「みちのく潮風トレイル」と書かれた杭が打ってありました。
潮風トレイルは、環境省が推進している事業で、青森県八戸市から福島県相馬市までの海岸線を中心に設定された「歩くための道」を提供しているそうです。ここからは歩きで、ゆっくりと森林浴を楽しみながら散策することができます。鳥のさえずりや、木々に降り注ぐ太陽の光が心地よく、日頃のストレスから解放される、ゆったりした時を過ごすことができます。
島の中心には、島民の健康を守る「網小医院」があります。
ここは、閉校した旧網地島小学校を改修し、民間の医療法人が運営している島でただ一つの病院です。
医療のほかに福祉面でも充実していて、島民はもちろん、観光客の不慮の事故や病気にも心強い病院となっています。さらに、救急用のヘリポートも用意されていて、緊急時にはすぐ石巻の総合病院に救急搬送することもできるそうです。
網小医院の向かい側には、旧牡鹿町立網長中学校を改修し、主に教育機関の宿泊施設として利用されている「島の楽校」があります。
70名ほど宿泊することができ(一般の人でも団体であれば利用可)、食事は自炊となります。
高校のクラブの合宿や大学のサークルの合宿などに利用されていますが、病院がすぐそばにあるので体育系のサークルでも安心して利用できるのが魅力。)
バスやシャワーも完備のほか、自炊のための調理室や食堂、大型の冷凍庫も使用することができます。
さらには、図書室もありゆっくり読書に浸ることも可能です。
広い校庭には、キャンプファイヤーもあり、周りには屋外炊飯場もあります。
途中、おじいさんがバイクで移動している風景を見ることができました。
宿泊については、網地島には合わせて6つの民宿があります。
長渡地区には「大国旅館」「真崎荘」
網地地区には「木村旅館」「晴耕雨読」「汐亭」「潮美荘」があり、食事はもちろん予約すれば、お弁当の用意もしてくれるそうです。
東北のハワイと言われている白浜海水浴場は、夏に向け現在改修作業中です。
シャワー室も完備しており、シーズン中には海の家がオープンし、多くの人で賑わいます。
もちろん、食事や飲み物も気軽に買うことができます。
網地島を走り抜けて紹介させていただきましたが、ここは日常を離れゆったりした時間を過ごすには最適の場所のように思います。観光でも1日では回ることができないので、2~3日くらいでゆったりと島を巡ることをお勧めします。
島の人々も親切な方ばかりなので、困ったことがあれば気軽にお話すれば、きっと相談に乗ってくれると思います。
「観光としては、まだまだこれから整備をしていかなければならない部分も多くありますが、今建設中のドッグランや、島の特産品とすべくオリーブの栽培を始めたり、町の集会場もまもなく完成するなど、網地島はどんどん進化しています。」とジョイフル網地島の小野さんは話してくれました。
将来的には、観光客向けの売店や食事処の充実、さらにはウォーキングやサイクリングコースの整備、恋人岬や愛の鐘の設置など、観光客に魅力的な島にしていきたいと、熱い思いを語ってくれました。
石巻からわずか1時間で、ストレスから解放された魅力の空間を思いっきり楽しむことのできる「網地島」。
是非、魅力いっぱいの網地島を楽しみにいらしてください。 (終)
Written by しょう
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