ブルーインパルスの滑走路を自転車で走れる!?ということで毎年盛り上がる松島基地ランウェイライドが今年も開催されました。
11月半ばの朝7時30分開場ということで、朝はちょっと肌寒いくらいだったのですが、日が昇るとすっかり暖かくなって絶好のサイクリング日和でした。
会場について準備をしながらふらふらしていたら、しっかりサイクリング装備を調えている方も多く、子連れで参加した筆者はちょっと肩身が狭いかな、と思っていたのですがそんな事はなく、補助輪付きの自転車で参加される方や、大人の装備と自転車はガチだけど子どもを乗せるカートを牽引している人とかがやってきてホッと胸をなで下ろしました。
スタートする前のお話でもスピードを競い合う競技ではなく、滑走路を楽しく走るイベントだとアナウンスがあり、自転車イベントの中でも参加のハードルがそんなに高くはないのがランウェイライドの良いところです。
開会式が終わると実際に走る前にブルーインパルスの演技です。といっても飛行機のブルーインパルスが演技をしてくれるわけではなく、ブルーインパルスジュニアによる「地上30cmの航空(?)ショー」です。
ブルーインパルスジュニアは松島基地の整備班が中心になって作っている、バイクでブルーインパルスの演技を再現するチームです。3輪バイクに、隊員が手作りでT-4ブルーインパルスの形を模したキャノピーをつけて地上で演技を行うのですが、実はT-4ブルーインパルスとしての歴史が長いのは実機よりもジュニアの方だったりします(飛行機版ブルーインパルスがT-4に切り替わったのが1994年、ジュニアのデビューは1993年)。
三輪バイクと侮るなかれ、けっこうなスピードで動きますし、ダイヤモンドクロスや地上で星を書く演技ではかなりの速度で狭いバイクの間を正面からすれ違います。私自身もバイクに乗るので、あのスピードであの距離をすれ違うのはかなり怖いはず。
観客も目の前で展開される大迫力の演技に大きな声援を送っていました。
ブルーインパルスジュニアの演技が終わったら、いよいよ滑走路を走る時間です。
まさに今さっき演技を見せてくれた6台ブルーインパルスジュニアが、それぞれ1つずつの班を先導して走ってくれます。
滑走路を走れるというだけでもレアなのに、ブルーインパルスジュニアと併走できるなんてランウェイライド以外にはないですよね。
毎年スペシャルゲストみたいな人が走るのですが、今年は11月27日にオープン予定の東松島道の駅を運営する東松島観光物産公社の代表が一緒に走ってくれました。
グループ分けは1班、2班は本気で走るグループ、3班、4班は走りを楽しみたいグループ、5班、6班は子連れやゆっくり走りたいグループです。
まずは東西方向に走っているメイン滑走路の誘導路を走ります。今年は本当に良い天気で、走り出して滑走路に入ると周りの参加者から「なんて気持ちが良いんだ!」と声が上がっていました。
ほどよい気温で、滑走路なので周りに視線を遮るものはなく、ススキや背の低い草が風になびく中、でこぼこが一切ない最高の路面コンディションでサイクリングできるわけですから、気持ちよくないわけがありません。
滑走路なので曲がりもなく、とにかく気持ちの良い直線をブルーインパルスの格納庫前から約3km走り、一番西側でUターンして戻ってくるルートです。
何年か前に走ったときは雨だったのでちょっとした苦行でしたが、今回は本当に天気に恵まれて最高の体験になりました。
Uターン後は2kmの所にある南北滑走路に入ります。最初は北方向に向かって走り、滑走路の端っこあたりでブルーインパルスジュニアの先導は終了です。
ブルーインパルスジュニアはそこでさようならではなく、6機全部そろって、パイロットと記念撮影できるスポットが作られていました。ここは子どもたちに大人気でしたね。
ブルーインパルスジュニアの機体も間近で詳しく見られたのですが、外からは見えないコクピットの計器類もステッカーながらちゃんと再現されていて細かいです。
多くの人はここで記念撮影をしたり、歓談したりと過ごしていましたが、実は南北滑走路はフリー走行OKとなっていて、1班、2班にいた本気の人たちはものすごいスピードで滑走路を走りまくっていました。
車や歩行者を気にせず、フラットで走りやすい道を走れるなんてなかなかないので、自転車好きな人にとってはこれ以上ない楽しみだったと思います。
見ていると一般の人に交じって海上自衛隊のエンブレムをつけた人も走っていたりして、本当にいろいろな人が参加しているんだなぁ、というのを改めて実感しました。
その後はブルーインパルスの格納庫に戻り、自転車を置いてじっくり飛行機の機体や展示を眺めて閉会式です。
救難とか、スクランブル発進みたいな任務が入ると途中で中止になるとは言われていたのですが、そんな事もなく最後まで穏やかに楽しいサイクリングをできました。
●おみやげのクーポン券と店員さん
ランウェイライドに参加すると、お土産として東松島市内のお店で使える1,000円相当(200円×5枚)のクーポン券がもらえます。
帰り際にさっそく某お店でこの券を使ってお昼を食べたのですが、会計の時に担当してくれた店員さんが「え、これって…」と驚愕の顔をしていました。
何でもその方自身もランウェイライドに参加したかったそうなのですが、気づいたときには申し込み受付が終わっていたそうです。お店の中には私以外にも滑走路で見かけた顔が何人もいたので、「店員さんガンバ」と心の中でエールを送ってお店を後にしました。
この催しは今のところ毎年開催していますので、この店員さんのように悔しい思いをしたくない方は是非海街さんぽのサイトをチェックしておいてください。開催の約1~2ヶ月前には募集をスタートしますが、募集期日が短く、事情によっては、早めに締め切ることもありますので、月に1回くらいはチェックしておくことをおすすめします。
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