「クジラのまち」石巻市鮎川浜で捕鯨の歴史体験!牡鹿半島の特産物と自然を満喫
まずは牡鹿半島の特産物や文化、そしてクジラと地域との関わり・捕鯨の歴史について体験できる観光拠点をご紹介します。
2021年にグッドデザイン賞を受賞した『ホエールタウンおしか』は、鮎川浜地区に建つ震災復興施設でもあり、「観光物産交流施設 Cottu(こっつ)」、「牡鹿半島ビジターセンター」「おしかホエールランド」の3つが複合した新観光拠点です。
ここから金華山、網地島、田代島、といった離島へ出かけたり、電動アシスト付きのレンタサイクルで牡鹿半島に点在する穏やかな浜めぐりを楽しんだり、牡鹿半島のアクティビティ基地として活用できます。
■鯨料理のランチやお土産購入に便利!「観光物産交流施設 Cottu」
「観光物産交流施設 Cottu」内には、牡鹿半島の旬の海鮮や、鯨のまち鮎川浜ならではの鯨料理を味わえる飲食店のほか、様々なお土産品を販売する店が立ち並びます。また、ここ鮎川港は金華山や網地島、田代島を結ぶ航路の玄関口になっており、Cottu内で定期船や海上タクシーのチケット購入が可能です。
観光インフォメーションコーナーでは「ホエールタウンおしか」の施設案内に加え、牡鹿半島で楽しめる体験情報や、立ち寄りスポットの情報を発信していますので、初めての方はまずこちらへ立ち寄ってみてください。
(「観光物産交流施設 Cottu」8:30〜17:00で営業、年中無休)
日本で鯨肉の処理を行える捕鯨基地は5箇所あるそうですが、そのうちの宮城県石巻市鮎川と千葉県南房総市に捕鯨・加工拠点を持つ外房捕鯨株式会社の直営店が「くじら家」です。(その他の基地は北海道の網走市、函館市、和歌山県太地町)
捕鯨会社直営店ならではの豊富な品揃えで、お刺身用のミンク鯨や鯨ベーコンの他、酒の肴にぴったりのタレ、そしてなんと鯨や牡蠣などの海産物のアイスクリームまで揃っています。
Cottuには、牡鹿半島の様々な食を楽しめる飲食店も入っています。
旬の海産物や、宮城名物の牛タンなどを提供する「海鮮レストラン なぎさ」、
鯨刺身定食やエビフライやカレーも提供しているお食事処「プラザサイト―」、
鯨ユッケ丼や金華サバ漬け丼ほかランチにぎりを提供する「黄金寿司」です。
テイクアウトしたものを食べられる休憩・飲食スペースも充実しています。
クジラは捨てるところがない」と言われており、お肉を食用としていただくだけでなく、油や骨、皮まで利用できます。ヒゲは文楽の人形に使用されていたり、油は畑の肥料にもなります。マッコウクジラの歯は工芸品の材料としても活用されており、Cottu内には鯨歯工藝の店舗もあります。
■自然や文化を学べる「牡鹿半島ビジターセンター」
Cottuの隣にある「牡鹿半島ビジターセンター」では、牡鹿半島の自然と暮らし・文化の紹介や、アクティビティ情報などを発信しています。セミナーやクラフト体験のワークショップなどのイベント、企画展が実施されていることも。
牡鹿半島の地形模型展示とともに、床に半島と関わりの深い各地とのつながりをワールドワイドに示した「言葉の羅針盤」があります。
壁沿いには流れついたもの、おいしかったもの、きれいなものなど、自然や暮らしの中の宝物「わたしのおしかコレクション」の展示の他、小さなお子様が遊べるプレイスペースもあります。
(「牡鹿半島ビジターセンター」入場無料、9:00〜16:30で営業、水曜日定休)
4つ並ぶ「四季の家」では季節ごとに、「春:食べること」、「夏:働くこと」、「秋:遊ぶこと」、「冬:祈ること」をテーマにした牡鹿の文化や歴史展示が行われています。
展示場奥の「おしか七色文庫」は、牡鹿半島を調査地として活動する、各分野の研究者からのオススメの本や、調査に使う特殊な道具が展示してあります。
■クジラの生態と捕鯨の歴史を体感!「おしかホエールランド」
「牡鹿半島ビジターセンター」の奥に進むと「おしかホエールランド」があります。
クジラの生態や特徴、牡鹿半島の鯨文化を体験できる施設です。マッコウクジラやコククジラの骨格標本の展示、大画面の迫力あるシアター「クジラと泳ぐ」では、自分も一緒にクジラと泳いでいる感覚を味わいながらクジラについて学ぶことができます。
他にも捕鯨産業で賑わう鮎川の写真や映像とともに、クジラの捕獲・解体に使用されていた捕鯨銛や包丁も展示。鯨文化や捕鯨の町である鮎川で受け継がれてきたクジラと地域の人たちとの関わりを知ることができます。
入場料金は大人400円 (団体割引360円)、大学生・高校生300円 (団体割引270円)、中学生・小学生200円 (団体割引180円)未就学児は無料(9:00〜16:00で営業、水曜日定休)
ホエールタウンおしかの前に広がる「捕鯨船前広場」には、捕鯨基地・鮎川のシンボル「第16利丸」が設置してあります。1958年に建造され、南極海などで約30年操業し、1990年にホエールタウンおしかの展示船となりました。
2011年に東日本大震災の津波で被害を受けましたが、周辺をかさ上げして広場を整備。そして船体の塗装や修繕を行い、2021年11月に10年8カ月ぶりに一般公開しました(乗船無料)。
【ホエールタウンおしか】
宮城県石巻市鮎川浜南 43-1
TEL:0225-24-6644
■鹿にも出会える?!牡鹿半島と金華山の自然を体験!
半島の最先端にある「御番所公園」。江戸時代に仙台藩が「唐船」の襲来に備えて、この地に見張り所を設置していたことからその名が付きました。
太平洋を見下ろす大パノラマで、朝日、夕日、星空と、時間ごとに違った表情を見せる360度の絶景を楽しむことができます。
金華山、網地島、田代島の3島を見渡せる展望棟やベンチに腰掛けながら、ゆっくりと牡鹿半島の自然を味わってください。
御番所公園の眼前、牡鹿半島沖に浮かぶ霊峰・金華山は、青森の恐山、山形の出羽三山「東奥三大霊場」として、荘厳、神秘的な場所として知られています。
金華山西斜面に鎮座する「黄金山神社(こがねやまじんじゃ)」は、古くは弁財天が祀られ、広島県の厳島神社などとともに「五大弁財天」の一社にも数えられるなど、国内でも有数の金運パワースポットとされ、「3年続けてお参りすればお金に不自由しない」と言われています。
金華山には”神の使い”として大切に保護されている鹿が約500頭も生息しており、参道や境内でも多数の鹿と会うことができます。季節ごとに神事が行われ、秋には「神鹿角切り行事」という大変珍しい行事もあります。
なお、社伝によると、黄金山神社は日本で初めての金が産出されたことを祝して750年に創建され、その金は東大寺の大仏建立に際して使われたとのこと。同じく鹿を”神の使い”として神聖視する奈良との意外な繋がりがありますね。
牡鹿半島や金華山と鹿の関わりについて、もっと詳しく知りたいという方は、鹿の生態を学ぶプライベートガイドプランもあります。
キャンプをするなら「おしか家族旅行村オートキャンプ場」が便利です。夜は星空、そして金華山を正面に望む絶好のロケーションにあるキャンプ場。
温水シャワーや水洗トイレ、炊事場も完備で快適です。
鮎川から石巻市街方面に戻る途中には、「Reborn-Art Festival」 の常設展示として設置されている「White Deer (Oshika)」にも立ち寄れます。鹿と共生してきた牡鹿半島を象徴するオブジェとなっています。
「Reborn-Art Festival」 は、東日本大震災の被災地で「Reborn-Art=人が生きる術」をキーワードに掲げ、2017年に始まった活動です。「アート」「音楽」「食」の総合芸術祭となっており、2021年3回のフェスティバルで震災10年を迎えました。
「Reborn-Art Festival」についてはこちら
独自の歴史や文化が根づく「クジラのまち」の鮎川周辺の観光交流施設や、自然あふれる牡鹿半島のスポットをたくさんご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
石巻圏観光推進機構では、ご紹介した牡鹿半島をキャンピングカーで巡るアウトドアプランをご提供していますので、お気軽にお問合せください。
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