古くから信仰の対象として崇められてきた霊峰・金華山は、「東奥三大霊場」(青森・恐山/山形・出羽三山)として、現在でも荘厳かつ神秘的な場所。金華山の中心には「黄金山(おうごんやま)神社」があるなど、「金」にまつわる名前が多いのが特徴。これは、奈良時代に聖武天皇が奈良の大仏を造った際、ちょうど奥州から金がとれたという報せが入ったと「続日本紀(しょくにほんき)」に書かれており、それまで金は日本ではとれず、外国から買うものと考えられていましたが、日本で初めて金がとれたとあって聖武天皇は大喜びしたとか。その金がとれた場所は、実は石巻の金華山ではなく、現在の涌谷町にある黄金山神社付近であったと言われていますが、なぜか江戸時代ごろから、牡鹿半島の金華山にある「黄金山神社」が金を生む神様として崇められるようになったとか。いずれにせよ、宮城県からとれた「金」が奈良の大仏様 を完成させたことに違いはありません。
現在は、大漁・商売繁盛・開運の御利益があるとされ、「3年続けてお参りすればお金に不自由しない」と言われる「黄金山神社」。季節ごとに神事が行われ、秋には「神の使い」とされる鹿の角切りも開催。ちなみに予約をすれば「お籠り」という宿泊もできますよ。
住所/宮城県石巻市鮎川浜金華山
TEL/0225-45-2301(金華山黄金山神社)
アクセス/鮎川もしくは女川町より定期船(日曜日のみ運行)にて片道20分~35分
定期船料金/往復2500円から(出発地により異なる)
URL/http://kinkasan.jp/
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